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- 2025/05/17
- ムーンショット事業が立正大学に着陸。瞑想リトリート参加者募集中!
国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の進めるムーンショット型研究開発事業*
に位置づけられた蓑輪顕量教授(仏教学部教授(3月まで東京大学教授))の研究「仏教文献調査と瞑想デザイン」 が立正大学で始まりました。この研究では、過去の厖大な文献から読み解かれてきた仏教の瞑想の境地を、現代の科学的な脳情報学の視点から明らかにする計画です。
この研究では、仏教学、文化人類学、社会学、心理学を基礎とした知識を有する研究者によって構成され、「仏教班」と自称し、国内外の研究者や研究機関と協力して瞑想の効果を様々な角度から検証しながら、現代に応用できる瞑想プログラムを仏教等の伝統に基づきデザインしています。そして、ATRの川島一朔先生(PI)とともに、その瞑想プログラムを実践するためのスマホアプリの製作と、瞑想の根拠になる文献的典拠を明示する東洋瞑想アーカイブの作成に取り組んでいます。
この研究で、6/5-12 小湊さとうみ学校 (〒299-5502 千葉県鴨川市内浦1891-1)にて、瞑想プログラムの被験者に合宿していただく、瞑想の効果検証(効果検証・瞑想リトリート)の参加者を募集しております。
なお、5/31(土)13:00-15:00には立正大学品川キャンパスにて説明会を予定してますので、ご希望される方はご参加ください。
*ムーンショット型研究開発事業:ムーンショット型研究開発制度 https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/index.htmlとは、内閣府の第6期科学技術・イノベーション基本計画が推進する事業として、JSTにより運営されたています。日本発の破壊的イノベーションを創出し、従来技術の延長にない、より大胆な発想に基づく挑戦的な研究開発(ムーンショット)を推進する新たな制度として創設され、アメリカ航空宇宙局(NASA)による月への有人宇宙飛行計画になぞらえて命名されました。
人々の幸福(Human Well-being)」の実現を目指し、掲げ、将来の社会課題を解決するために、人々の幸福で豊かな暮らしの基盤となる10の目標が掲げられ、目標9の「2050年までに、こころの安らぎや活力を増大することで、精神的に豊かで躍動的な社会を実現」では、科学技術による「こころの安らぎや活力の増大」を目指して、「個々のこころの状態理解と状態遷移」及び「個人間・集団のコミュニケーション等におけるこころのサポート」を実現する技術の創出を目指した研究開発を推進しています。
この研究プロジェクトの目標9「東洋の人間観と脳情報学で実現する安らぎと慈しみの境地」(代表:今水 寛(株式会社国際電気通信基礎技術研究所 脳情報通信総合研究所 認知機構研究所 所長))の研究として蓑輪教授の研究が位置付けられ、瞑想や脳ダイナミクスの可視化により、自分自身と向き合うことで、安らぎと活力を増大し、他者への慈しみを持てる社会を実現を目指し、仏教に代表される東洋の人間観と脳科学の知見にもとづき、心の状態遷移を脳ダイナミクスの観点から解明、その社会実装を行うことになっております。