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2024/12/13
12/2 TJUP支援費採択事業で行った研究が国際有機農業会議で発表されました。

2019年度TJUP支援費2種採択事業「農業遺産登録申請を目指した風土共創によるSDGsイ二シャチブ」(代表:地球環境科学部環境システム学科後藤教授)等で行った以下の研究成果が国際有機農業会議(Organic World Congress in 2024(11/30-12/6)於:南華大学(台湾))で発表されました。

Assessment of the soil fertility potential of Yatsuda rice fields based on humus-derived nitrogen balance and BIOTREX value using UAV hyperspectral sensor

Kyohei SATO, Shintaro GOTO, Arata MUKOTAKA, Kazunari YOKOYAMA

(UAVハイパースペクトルセンサを用いた腐植由来の窒素バランスとBIOTREXによる谷津田の土壌肥沃度ポテンシャルの評価)

Organic World Congressは有機農業のあり方を世界各国から集まる関係者で議論する もので、1000人以上の参加者で盛大に開催されました。セッション概要はココ

日本農業遺産に指定された比企丘陵のため池の一つ、小堤沼(熊谷市小江川地区)に繋がる谷津田(農福連携圃場)を対象とし。以下の窒素量を空間情報、化学分析、生物分析により推定し、これらのバランスから稲に必要な窒素量を評価した内容で、環境システム学科の分野に農業分野を加えた分野横断的な論文になります。

  • 谷津田に供給される有機物由来の窒素
  • ドローン搭載のはいパースペクトルセンサー撮影画像から生成した点群データと元素分析により計測した窒素固定の原単位から求めた稲に固定される窒素
  • 田圃に含まれる稲わら由来の腐植から供給される窒素

特に③については、稲わら由来の腐植から供給される窒素量と土壌微生物多様性・活性値(BIOTREX)との関係性の評価を行っており、リモートセンシング画像から求められた腐植の分布との関係性も評価できることから注目を集めました。

BIOTREXが環境保全型農業認証指標の候補となっていることから、今後の研究の進展が望まれます。

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