研究推進

他者の複数性をふまえた社会の構築

松葉 類

プロフィール

文学部 哲学科 講師:松葉 類 Rui Matsuba

立正大学へは2025年に着任しました。他者論の視点から、さまざまな他者とともに生きるにはどうすればよいか考えています。ジャズやブルースなどの音楽を聴くのが好きです。

目的・内容
他者の複数性について

とくに20世紀以降において主題化されてきた「他者」に関する思想を研究しています。本研究の出発点となるのはフランスで活動したユダヤ人哲学者、エマニュエル・レヴィナスです。彼の思想を介して、他者の現れをたんに異質な存在の出現としてみるのではなく、主体性または共同体の根本的な変容の契機としてみることができるのではないかという発想から、よりよい社会の構築へ向けた実践を志向しています。最近は、他者の複数性の問題を中心に研究しています。

展望・成果
現代思想における政治性の問い直し

現代において哲学の領域性・専門性が高まるなか、それらを横断する形で「他者」の形象を考えてきました。たとえば、宗教、政治、言語、生物種といった境界線をこえて、「いかにともに生きるか」について、多角的な視点を提示しようとしています。
また、共訳・単独訳によるフランス語文献の翻訳も行っており、国内外の研究動向の共有と周知につとめています。

キーワード

#他者論、#現代思想、#フランス哲学、#ユダヤ思想、#環境倫理、#動物哲学、#エマニュエル・レヴィナス、#ジャン=フランソワ・リオタール、#エマヌエーレ・コッチャ、#ミゲル・アバンスール

ページの上部へ